手ぶらで作業!その③『カートを使用したピッキング作業をカイゼンする』

RFIDタグやウェアラブル端末などを活用して「手ぶらで作業(= ウェアラブル&ハンズフリー)」を行うことで、ミスの防止や作業効率のアップなど作業現場をカイゼンする手法。 第3弾は、RFIDタグを使用したカートピッキングの活用事例をご紹介します。 ■作業シーン 物流センター、物流倉庫 など カートを使用したピッキング作業/仕分け作業 など ■問題点 ・ピッキング対象の間口が点在し、カートを押しながら、棚を行ったり来たりしてしまう。 ・新たなシステムの導入には、配線工事など大掛かりな工事が必要な場合が多い。 カイゼン③ RFIDタグ:Flatnavi(フラットナビ) + RFIDリーダ ■Flatnavi(フラットナビ)とは?  HF帯のRFIDタグを組み込んだマットを用いた通信システム。  情報を取得したい箇所に敷くだけで、その場所の情報をピンポイントで取得可能! ※特許第6255618号 ■活用方法 作業現場の床面に「ロケーション情報」を書き込んだRFIDタグ(Flatnavi)を敷設する。 通常使用しているカートの底面に、RFIDリーダを設置。 カートがRFIDタグ(Flatnavi)の上に来ると、リーダがRFIDタグに記載されたロケーション情報を取得し、このロケーションで必要なピッキングリストが表示される。 ■カイゼンポイント   ピッキングロケーションの把握には、タブレットや重量計とカートが一体化したピッキングカートシステムや、棚に設置するデジタル表示器、ゲート式表示器などのソリューションが存在します。しかし、いずれも導入は大掛かりになりコストもかさみます。  この事例では、RFIDタグの導入で、既存の設備を活用しながら、比較的安価にロケーション把握による作業効率を上げることが可能です。  カートの位置から、その位置でやるべき作業、必要な作業のリストが表示されるため、倉庫内を無駄に動くことなく、効率的に作業を行うことが可能です。  また、RFIDタグは電源不要なため、大掛かりな配線工事の必要もありません。